だから日本はズレている

だから日本はズレている/古市憲寿

 

感想

リーダーなんていらないし、キズナじゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。

さすが社会学者だなと。ワイドショーなどでズバズバ切っている印象と同じ論調で本書も痛烈に展開している。

J-POPの歌詞と憲法を比較したり、洗濯機の機能を皮肉満載で批判したり、目を向ける幅が広いのは社会学者だからなのか。

 

ソーシャルメディアのにおける『共感』というのは、冷めやすい”

昔のデモや不買運動なんかに比べると、今のソーシャルメディア時代の炎上や企業バッシングなどは手緩い。

マスメディアの時代は終わり、次はネットの時代だ、と言われるが、まだまだテレビなど影響力は強いし、街頭の広告宣伝の方が効果的である。

なので、マスメディアとソーシャルメディアの「共存」が今後数十年も続いていくのであろう。

 

“社会をよくするためには、「静かな変革者」を少しずつでも増やしていくしかない”

学生運動やデモなどをしなくても、今の若者は「変革」し「革命」を起こしている。他者をバッシングして、小さな自尊心を満足するだけでは意味がない。社会を変えるために、少しずつでも行動を起こそうということだ。

ピースボートでの体験や反原発デモでの体験は興味深い。時間や経済的に余裕のある高齢者が娯楽の為にデモなどに参加をする。動画などで見るデモ行進者におおかた高齢に見える人が多いのはそのためだ。

 

批判的な目線で社会的現象を語っているが、全体的には主張よりも分析が多かった。

 

 

質のよい読書をするための方法

 

 

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時と場所を選んで読書をする

 

本の種類によって、読む時間や読む場所を分けていくと読書の質を上げることができます。

 

例えば、分厚い長編の小説などは、夜寝る前の1~数時間、ある程度の時間を取り集中して読むようにしています。

周囲の音も無い静かな環境で、自分だけの世界に入り、その物語の中に集中することによって、読むスピードも上がるし想像力も豊かになります。

 

短編などのライトな小説は薄い本が多いので、カバンの隙間に1冊入れておき、車や電車の移動中などサッと出して読むことができます。エアロバイクなどの運動中でも読むことができます。

 

自己啓発などのビジネス書は家のいたるところに置いておき、いつでも読めるようにしておくのがよいでしょう。トイレやお風呂場、リビングのテーブルの脇など、すぐ手に取り1~2ページさらっと読むだけでもよいと思います。

 

専門書やノンフィクションなど自分にとって難しいと感じる本については、休日の時間の取れる日などにデスクに座り勉強するつもりで読みます。

 

1冊の本に絞らない

 

いわゆる多読することをお勧めします。本は一気に読むべきだとも思いますが、たいていの本は途中でつまづいてしまうものでしょう。

 

さらにいろんなジャンルの本を用意しておくことで、1冊の本を読むのが飽きたときに、違うジャンルに気軽に移ることができます。

 

目次を活用する

 

小説などの物語は別として、良い本は、目次を見るだけで概略をつかむことができます。

 

目次を読んで、この本はどのようなことを書いているのかつかむだけで、読書の質とスピードを上げることができます。

 

最後まで読み切ろうと思わない

 

世間で売れている本には価値があり、自分の為になるものだとは思ってはいけません。

 

ランキングなどで上位にある流行の本に、必ずしも素晴らしい内容が書いてあるわけではないし、自分に合った本だとは限りません。インターネット通販で中身を確認せず買って、読んでみて後悔したという経験もあります。

 

必ず、書店で目次やはじめの序章などを確認してから、購入することをお勧めします。